たまごっちはオワコンブログ

1996年頃、一世を風靡した懐かしコンテンツ「たまごっち」。今も細々続いているものの、今は風前の灯火。そんなたまごっちがオワコンとなってしまった理由や、問題点を不定期で書きます。

デザインコンテストが始まります

さて、きたる来週の土曜日…2016年7月16日に、たまごっちの最新作「Tamagotchi m!x」が発売されます。

原点回帰を掲げ、7年ぶりに、完全に「死ぬ」たまごっちとなったことで、これまたニュースになったので、それで存在を知った人もいるはずですね。

www.j-cast.com

で、20周年ということで、たまごっち公式もちょっとばかりはりきっているようです。ファンのみなさんから、新しいたまごっちのキャラクターのアイデアを募集するというのです。じぶんでかんがえたたまごっちを、全国のファンが育ててくれるんですから、お絵かきが大好きなたまごっちファンにとっては、またとないラッキー・チャンス!

 

ちなみに、以下のように、似たようなコンテストが、これまでにも何度か開催されていますよ。

まずこちらが、ちょうど5年前に、たまごっちが15周年を迎えたときに開催されたコンテスト。

ネットで発見!!たまごっち 公式ホームページ|たまごっち15周年記念★ みんなでつくるTamagotchi iD L|

こちらは、Tamagotchi 4Uの販促キャンペーンとして開催されたもの。

ネットで発見!!たまごっち 公式ホームページ

 

…しかし、インターネットのたまごっちファンたちは苦言を呈する状況。こんな楽しいお祭りのはずなのに、どうしてこんなに不評なのでしょうか。

 

自分の作品が選ばれたら、うれしいことですよね。自慢したくもなるでしょう。

でも、みんなが温かくほめたたえてくれるわけではありません。当然、嫉妬から、入賞した人に、数多くの心無い言葉をかけてくることもありますし、口に出さなくても、そうして天狗になっている人を見るのは、気持ちいいものではないと思う人もいるでしょう。

もちろん、自慢なんかしなくてもいいのですが、過去に、「入賞した」と明かした人がおり、彼らがそういった目に遭うことで、この狭いクラスタの空気は、たちまち悪くなってしまった…ということが、この企画に対しての不安を生んでいるのです。

きっと今回も、入賞した大きなお友達がそうして自慢することが起こらないともいえません。楽しく活動したいのに、そうしたことがあるせいで、空気が悪くなってしまうのが、みんないやなのです。

 

ところで、たまごっち以外にも、人々の絵やアイデアを審査する「コンテスト」はたくさんあります。そういったコンテストでは、かならず応募要項に、こう記されています。そう、「未公開作品に限る」と。

この条項が無ければ、過去にイラスト投稿サイトなどや、他のコンテストに投稿した作品の中で、評価が高かったり、入賞したりした作品を別のコンテストに投稿することで、あらゆるコンテストの賞を総なめできてしまいます。

ところが、たまごっちにおいて再三開催されているこのデザインコンテストの要項には、この条項が無い。つまり、ふだんからpixivなどで人気の「オリジナルたまごっち」を投稿することもできてしまう。

実際に、入賞とまではいかなくとも、「選考途中の作品を公開」と称した場でそういった、すでに人気のオリジナルキャラクターが公開されてしまったことがあります。

それ以降も、実際にそういったキャラクターが採用はされていないものの、この条項は追加されず、今もそういった作品を寄稿することはできてしまう状態にあります。

たまごっちの公式のスタッフたちは、こういった大きなお友達の存在を無視しています。だから、いまだに彼らは「たまごっちのファン=インターネットが使えないこども」ということにしてしまっているから、この条項がいまだに追加されないのです。

 

さらに、今回のコンテストにはさらなる問題があります。それは、応募にあたって、「ペンネーム」ではなく、「本名」だけを要求されているということ。つまり、もしこれで、すでにpixivで人気のオリジナルたまごっちが入賞してしまったら、雑誌には彼らの本名が載ってしまうのです。これまでのネット上でのいざこざどころではない事態が起こってもおかしくありません。彼らの本名がありふれたものではなかった場合、住所特定などの問題につながってしまう危険もあるのです。

 

今回のデザインコンテストも問題だらけ。とても心配です。

今年のコンテストは、平和に終わってくれることを祈るばかりです…