オワコン基礎(2):クラスタ事情
さて、オワコン基礎・第二回は、ファンの集まり「クラスタ」について語ろうと思います。
今回は、けっこう危ないテーマに踏み込みます。不快に思われる方もいらっしゃいますかと思いますので、「続きを読む」をここらへんに入れておきます。読むかどうかは、自己責任でお願いします。
また、今回の記事については、さきにこの記事を読んでおいたほうが理解が深まるかと思いますので、こちらもどうぞ。
インターネットでは、あらゆる作品のファンが、集まり「クラスタ」を形成しています。たまごっちも例外ではなく、たまごっちクラスタが存在しています。
ただ… そのクラスタの状況は、端的に言えばこうです。
「地獄にようこそ!
— たまごっちはオワコンbot (@tmgcowacon_bot) 2016年7月14日
たまごっちファンは新たな供給を受けていないので、
クラスタにやってきた人の安全は確保できません」
…というコラを作ってしまったからたまごっちはオワコン pic.twitter.com/XOtAWABaox
そう、民度が低いとか、そんな次元じゃない。
たまごっちがオワコンとなってしまったことが原因で、皆の心は荒んでいます。
たまごっち公式からの供給(展開)は、アニメ「たまごっち!」の終了から大きく減少してしまったのです。もちろん、原作であるおもちゃのほうも。
たまごっちファンと一概に言っても、その内容が千差万別であるということが問題なのです。ざっくり分けると、こんな感じ。これらのうち複数を兼ねている人もいます。
- たまごっちのおもちゃのファン
- たまごっちのおもちゃの中でも、90年代のころのもののファン
- アニメ「たまごっち!」のファン
- オリジナルのたまごっちを作り、描いて交流するのが好きなファン
と、他にもいろいろ。そして、問題なのが、一部の人が、自分の好きなものが一番だと信じており、他の人のの好きなものを認めようとしないこと。
クラスタ内での内戦状態です。言いかえれば、シビル・ウォー。
一般的に、アニメが最終回を迎えたり、供給が減少したあとは、「にわか」がいなくなり、本当にそれが好きなファンだけが残ることで、民度が高まる傾 向にあるといわれていますが、たまごっちクラスタに関しては逆。前述のように、たまごっちはとっつきにくい作品となってしまいましたから、「にわか」なんて発 生しません。しかも、上記のように、たまごっちクラスタは、もともと仲がよろしくないので、供給が減少することで、ますます民度が下がってしまったのです。
ところで、「2ちゃんねる」というインターネット掲示板はご存知ですか。日本最大の掲示板で、あらゆることを議論したりする場所です。
もちろん、たまごっちについて書き込む場所(スレッド)もたくさんありました。おもちゃについて語る場所、アニメについて語る場所、そして、ファンの行動を観察するための「ヲチスレ」。
ところが、「たまごっち!」も終わり、たまごっちの新しいおもちゃも発売されなくなったことで、最初に言った二つには、あまり書き込みがされないようになりました。さて、何が残ったでしょうか?そう、ヲチスレです。
彼らは、匿名でたまごっちクラスタを観察しています。何か少しでもイタいことをやらかすと、そこに書き込まれ、彼らのエサとなります。でも、現状はもっとひどい。
とにかく、活発なたまごっちのスレッドがこれしかないので、ファンもこのスレッドを読んでいる。それを知ったうえで、ファンについての根も葉もないデマを書き込んだり、煽りを行ったり、中傷を書き込んだり。ひどいありさまです。皆が見ているから、自分について何か面倒なことを書き込まれていたら、居場所をなくしてしまうので、よけいに見る必要が出てくる。悪循環です。しかもたちが悪いことに、彼らは匿名なので、疑心暗鬼となり、クラスタ内で犯人探しに明け暮れることも。また、皆が匿名なので、人数も不確かです。
「バードウォッチング」で鳥を観察するところを、「ヲチスレ」では人間を観察する。鳥がバードウォッチャーの存在に気付かないように、観察対象の人間も、自分たちを観察するヲチスレの存在が知っていてはならないはずなのに、たまごっちファンは気付いてしまっている。
しかも、バードウォッチャーは、鳥に石を投げたり、騒いだりして刺激してはならないはず。なぜなら、鳥が逃げてしまうから。鳥が寄り付かなくなってしまうから。そのはずなのに、彼らはたまごっちファンに直接攻撃をしかける。でも、逃げたら居場所がなくなるから、居心地が悪くてもそこに居なきゃならない。新規ファンがなおさら寄り付かなくなっている原因ともなっているのです。ひどいありさま。
でもしょせんは、名前を明かさない観察者、観戦者。言いたいことがあっても、名前(ハンドルネーム)を出して直接言いに来られない、へっぴり腰のかわいそうな人たちです。鳥からバードウォッチャーを攻撃することはないように、人間もヲチスレに触れなければいいのです。ヤジなんて、勝手に言わせておけばいい。皆が見なくなれば、デマを流しても無意味。煽りも中傷も、聞こえません。あなたの本名でも書きこまれないかぎり、あなたの将来に影響をおよぼすこともありません。悪循環を、早く断ち切りたいものです。こんな記事を書かなくても良くなればいいのですが…。
この記事も、じきに彼らがエサにするでしょう。そのことは目に見えていますので、自分はこの記事がエサになったかどうか、わざわざ確認しに行くことはしません。まあ、元から見てないんですがね。
ところで、上記で言った、「あなたの本名でも書きこまれないかぎり」。実は、その危険はすぐ近くに迫っています。そう、デザインコンテストです。今年のコンテストでは、応募にペンネームが使えないので、注意が必要です。応募に使ったたまごっちが、インターネットですでに公開しているオリたまでなくても、絵柄からばれてしまうかもしれません。応募しない、という決断をすることも考えておくべきです。例によって、詳しくはこちらを。
さて、かなり長くなってしまいましたが、ここで終わりにします。次回もお楽しみに。